ECサイト運用は共有（共用）サーバーでもOK？レンタル前にチェックすべきこと

インターネットが普及し、ECサイトで何でも購入できる時代になりました。海外に比べ日本国内では、まだまだECサイトの普及は遅れていると言われていますが、 EC市場の売れ行きは右肩上がりで、今後も伸びていくことが予想されます。

また、ECサイト運用は通常のサイトよりもサーバー移行の手続きや処理が大変なため、レンタルサーバー会社は慎重に検討することが必要です。
そこで今回は、共有（共用）サーバーのレンタル前にチェックすべきポイントについてご紹介します。

ECサイト運用は共有（共用）サーバーでも可能？

サーバーには、複数のユーザーが1つのサーバーを共有して使用する「共有（共用）サーバー」と、1つのサーバーを特定のユーザー限定で使用する「専用サーバー」があります。ECサイト運用は共有（共用）サーバーと専用サーバーのどちらでも可能です。

専用サーバーを利用する場合は電気代、スペースの確保などの必要はありませんが、自社サイトの管理以外にもサーバーの設定や管理などの業務が発生します。

共有（共用）サーバーは、専用サーバーに比べて機能は劣りますが、安価に利用できて、サーバーの操作が簡単です。ECサイトの運用初心者であれば、共有（共用）サーバーのほうが利用しやすいと言えます。

レンタル前にチェックするポイント

サポート体制の充実

サポート体制が充実しているかどうかは、サーバーをレンタルする前にチェックすべきポイントです。

共有（共用）サーバーでECサイトを運用する場合は、他サイトのトラフィック負荷などで影響を受けやすい傾向にあります。
そのため、サポート体制が充実しているレンタルサーバー会社のほうが、安心して運用できるでしょう。

 

 

セキュリティの強靱（きょうじん）性

昨今、大手企業のサイトでもサーバーを狙った個人情報漏えいのニュースが頻繁に報道される時代です。サーバーには、24時間態勢の有人監視サービスや定期的なサーバーのアップデートなど、セキュリティの強靭（きょうじん）性が必要とされています。
ECサイト運用で共有（共用）サーバーをレンタルする場合は、セキュリティが強力かどうかもチェックしましょう。

サーバーの安定性

サーバーが不安定でECサイトにアクセスできない状態が頻発すると、運営に支障をきたします。
安定した状態で共有（共用）サーバーを利用するために、レンタルサーバー会社が公開している稼働率やサービス品質保証（SLA）、レンタルサーバー会社の評判などを事前にチェックしましょう。

CMSをインストールできるか

サイト内の商品の入れ替えや情報更新を頻繁に行う場合や、担当者が複数人いる場合は、CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）を取り入れたほうが効率的に業務を進められます。

今後、CMSを導入する可能性がある場合は、CMSを簡単にインストールできる機能が備わっているかどうかもチェックしましょう。

 

 

 

機能の拡張性

ECサイトを運用していると、アクセスが増加した場合など、機能を拡張しなければならなくなることがあります。共有（共用）サーバーは、専用サーバーより拡張性が劣りますが、必要に応じた機能の拡張が可能です。そのため、機能の拡張性はレンタル前にチェックしておきましょう。

ECサイト運用を共有（共用）サーバーで行う注意点

日々、膨大な量の情報がメディアから発信される時代です。万が一、自社で扱っている商品がテレビや雑誌などで紹介された場合、アクセス数が急に増える可能性があります。

突然のアクセス数の増加により、サーバーが不安定になり、場合によってはサーバーが停止してしまう可能性もあるため注意が必要です。今後起こりうるリスクを想定して、いざという時にプランの変更ができる柔軟性のある共有（共用）サーバーを選んでおくと良いでしょう。

おわりに

今回は、共有（共用）サーバーのレンタル前にチェックすべきポイントについてご紹介しました。
ECサイト運用は、共有（共用）サーバーと専用サーバーのどちらでも運用できますが、ECサイト運用が不慣れであれば共有（共用）サーバーの利用がおすすめです。
レンタルする場合は、事前にサポート体制やセキュリティの高さ、サーバーの安定性などを確認し、自社のECサイト運用に適したサーバーを選ぶようにしましょう。