Web集客に影響も？503エラーの原因と対処法について

運営コンテンツが大きな反響を呼び、アクセスが集中したときなどに起こる503エラー。投稿記事にアクセスが集中し503エラーが生じると、一時的にWebサイトが閲覧できなくなることがあります。今回は、そんな503エラーの原因と対処法についてご紹介します。

503エラーとは

503エラーとは、HTTPステータスコードにおける「サーバーエラー」の1つです。HTTPステータスコードは、Webサーバーからクライアント（Webブラウザなど）に返される3桁のコードのことで、500番台が「サーバーエラー」に該当します。

503エラーは「Service Unavailable」（サービス利用不可）を意味するエラーで、クライアント側ではなくサーバー側にエラーの原因が存在します。Webサイトにアクセスが集中し閲覧を制限しているときに、503エラーは発生しやすい状況にあります。503エラーが起こると「Service Temporarily Unavailable」と表示され、閲覧者は一時的にWebサイト上のコンテンツを見ることができません。

アクセスが集中している最中503エラーが起これば、閲覧者を逃す可能性がありWeb集客にも影響を及ぼします。

503エラーはサーバーのスペックが原因？

・サーバーのスペック不足でアクセスを処理しきれない

・サーバー会社の設定する同時接続数の上限を超えている

・瞬間的にアクセスが集中している

・サイトの構成上、読み込み終わるまで時間が掛かっている

以上のようなことが原因で、503エラーは発生します。503エラーが起こると「サイトの内容が閲覧できない」「サイトが閉鎖されたと勘違いされる」「SNSでの拡散がなくなる」などの影響が考えられ、サイトの集客率も低下してしまうでしょう。

503エラーの対処法

サイトの集客に大きな影響を及ぼす503エラーを解決するために、以下のような方法が挙げられます。

・スペックの高いサーバーを使用する

・共用サーバーではなく専用サーバーの検討をする

・サーバーの同時接続数を高く設定する

・Webサイトの読み込み時間を短くする

・画像など読み込みに時間の掛かるものはサイズを小さくする

スペック不足により503エラーが生じている場合は、やはりスペックの高いサーバーに変更することが根本的な解決方法でしょう。スペックの高いサーバーは回線が強く、サイトの読み込み速度も速まります。サイトの読み込みが早ければ、同時接続数の上限を超えない状態のままキープできるため、503エラーが起こりにくいのです。通常、レンタルサーバー会社は同時接続数の上限を設定しており、この上限を超えると503エラーが発生する仕組みです。

また、共用サーバーではなく専用のサーバーに変えることで、503エラーを防ぐ方法もあります。なぜなら共用サーバーは、複数のユーザーで一台のサーバーを使用するため、アクセス数の制限も厳しくなっている可能性があるからです。サーバーをより安定的に稼働させるためにも、専用サーバーの使用を検討しましょう。

それから、503のエラーはサイトの構造上の問題も関連しているため、サイト自体を軽くして読み込みの時間を減らすことも大切です。サイトの読み込み時間を短くするには「画像データのサイズを小さくする」「HTML・CSS・JavaScriptコードを圧縮する」といった方法が挙げられます。画像データは画質の良いものほど重く、読み込みに時間を要すため画像を圧縮するか、画質の荒いものに変更するだけでも503エラーは改善されるでしょう。HTML・CSS・JavaScriptコードの圧縮は、コードの縮小を行うことでデータサイズを小さくし、ダウンロードや読み込みの速度を上げる目的があります。

おわりに

「瞬間的にアクセスが集中している」「サイトの読み込みに時間が掛かっている」などが原因の503エラーは、スペックの良いサーバーに変え、サイトで使用している画像やコードを小さくすることで対処が可能です。

503エラーをなくして、サイトの集客率アップも目指しましょう。