MySQL（データベース）が使えるレンタルサーバーを3つのポイントで比較

WordPressや、ECサイトの顧客購入データなど、何かとサイト運営をする時に必要なのがデータベースの1つである「MySQL」です。レンタルサーバーでMySQLを利用する場合、どんなポイントで選べばいいのでしょうか。今回はレンタルサーバーのMySQLを比較するポイント4つとプラン毎に比較しました。オススメのレンタルサーバーも紹介していますので最後まで記事をご確認ください！

MySQLとは

MySQL（マイエスキューエル）とは、世界で最も利用されているRDB（リレーションデータベース）のデータベース管理情報システムです。オープンソースであることから広く普及しており、レンタルサーバーの提供プランでほとんど利用することができます。

レンタルサーバーでMySQLが利用される代表格は、Wordpressです。原則1つのWordpressに対して1つのMySQL（データベース）が必要なので、運営するサイト数次第でレンタルサーバンプランが変わるケースがほとんどです。

MySQLの役割

MySQLは、ホームページを運営する上で蓄積したデータを保持することができます。またMySQLのデータを新規作成、更新、削除の基本操作を行うことができます。

WordPressで使うMySQLは以下のようなデータが保持されます。

• 記事の内容（タイトル、本文、抜粋、投稿日時、スラッグ）
• 記事のステータス（公開済み・下書きなど）
• タグ情報
• カテゴリー情報
• メニュー
• コメント
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• ログインユーザー情報

他にも、WordPressのプラグインによってMySQLデータの読み書きが発生します。ほとんどプラグインによるMySQLデータの容量圧迫は発生しないと思いますが、注意は必要です。人気記事ランキングで各記事のPV数を保持し続けるようなプラグインには注意が必要でしょう。

MySQL（データベース）が使えるレンタルサーバーの比較基準

レンタルサーバーでMySQLを利用する場合、その比較ポイントは様々です。今回紹介する代表的なMySQLの比較ポイントは以下の4つがあります。

• MySQLの設定可能数をプランで比較
• 1つのMySQL（データベース）あたりの容量で比較
• ストレージ（HDDとSSD）で比較する
• バックアップ出来るレンタルサーバー

上記の比較ポイント4つに対して、よく利用されるレンタルサーバーを比較します。

以下のサーバーを本記事では比較させて頂きます。

今回比較するレンタルサーバー

• エックスサーバー（x10）
• ロリポップ（ハイスピード）
• ConoHa（ConoHaWing）
• さくらのレンタルサーバー（スタンダード）
• KDDI CPI（シェアードプラン）

MySQL（データベース）が使えるレンタルサーバーの比較ポイント3つ

MySQLの設定可能数をプランで比較

WordPressなどMySQLがサイトに必要な場合、原則1サイト1MySQL（データベース）が必要です。そのため、どのくらいのMySQLが必要なのかを理解した上でレンタルサーバーを比較しましょう。

とは言うものの、実際は各社のプランで利用することができるMySQL数は充分なくらい多いので、問題にならないケースも多いでしょう。以下は各社プラン別のMySQL設定可能数比較表です。

	エックスサーバー	ロリポップ	ConoHa WING	さくらのレンタルサーバ	KDDI CPI
プラン名	x10	ハイスピード	ConohaWing	スタンダード	シェアードプラン
料金※1	1,100円/月	825円/月	911円/月	436.5円/月	4,180円/月
MySQL設定可能数	無制限	無制限	無制限	50個	5個

※1：12か月契約のプランを利用した場合の料金プランを採用

今回紹介する各社のプランは、MySQL無制限もあれば、さくらのサーバーでは50個まで担ています。1サイト1MySQLを利用する場合、ほとんどのプランで問題ないことが分かります。

ただし、注意点があります！MySQL数が無制限であっても、1つのMySQLごとに容量制限が存在しますので、その点も併せて比較する必要があります。1つあたりのMySQL当たりの容量は次で比較しています。

1つのMySQL（データベース）あたりの容量で比較

MySQLの設定可能数が無制限であっても、1つあたりのMySQL容量は無限ではありません。原則、1つのMySQLあたりの容量が決められているケースがほとんどなので、その点も含めてレンタルサーバーを比較しましょう。

	エックスサーバー	ロリポップ	ConoHa WING	さくらのレンタルサーバ	KDDI CPI
プラン名	x10	ハイスピード	ConohaWing	スタンダード	シェアードプラン
料金※1	1,100円/月	825円/月	911円/月	436.5円/月	4,180円/月
MySQL設定可能数	無制限	無制限	無制限	50個	5個
1つのMySQLあたりの容量	5GBまで	制限なし※2	5GB	3GB

※1：12か月契約のプランを利用した場合の料金プランを採用
※2：制限はないが高負荷が発生した場合はデータ削減やデータベース移行をお願いされる可能性がある

当サイトの場合、400ページ程度のWordPress利用状況で、MySQLデータのデータベース使用状況は127MBでした。小規模程度のサイトなら、1つのMySQLあたりの容量は気にしなくてよい程度になっています。ただしWordPressは、プラグインの利用次第でデータベース使用量が大きく変わりますので注意が必要です。

ストレージ（HDDとSSD）で比較する

WordPressなどMySQL（データベース）を利用したサイトはユーザーのアクセスがある毎に、データベースから情報を引っ張り出してサイトを表示しています。そのためサイトの表示スピードについては十分に考慮すべきポイントとなります。

サイト表示速度はストレージの種類によって処理性能速度（スループット）が異なります。HDDよりSSDのストレージの方が処理性能速度が高いので、レンタルサーバーを選ぶ場合、SSDがオススメです。従来はHDDの方が料金安い傾向もありますが、各社の企業努力もあり、HDDとSSDでは料金変わらずに選ぶことができるようになりました。

そのため、処理性能速度が高いSSDを選ぶようにしましょう。

	エックスサーバー	ロリポップ	ConoHa WING	さくらのレンタルサーバ	KDDI CPI
プラン名	x10	ハイスピード	ConohaWing	スタンダード	シェアードプラン
料金※1	1,100円/月	825円/月	911円/月	436.5円/月	4,180円/月
ストレージ（SSD推奨）	SSD	SSD	SSD	SSD

各社ほとんどがSSDになっています。他の比較ポイントを考慮して選ぶようにしましょう。

MySQL以外のデータベースを使うかも・・・その場合で比較する

サイトを構築する場合に、MySQL以外のデータベースを利用したい場合もあるでしょう。その時は、他のデータベースも利用できるレンタルサーバーを選ぶのがおすすめです。MySQL以外のデータベースを利用できるレンタルサーバーは以下の表を見て比較しましょう。

	エックスサーバー	ロリポップ	ConoHa WING	さくらのレンタルサーバ	KDDI CPI
プラン名	x10	ハイスピード	ConohaWing	スタンダード	シェアードプラン
料金※1	1,100円/月	825円/月	911円/月	436.5円/月	4,180円/月
MySQL以外のデータベース	MariaDB	–	–	SQLite	PostgreSQL SQLite

まとめ：レンタルサーバーのMySQL機能比較表

	エックスサーバー	ロリポップ	ConoHa WING	さくらのレンタルサーバ	KDDI CPI
プラン名	x10	ハイスピード	ConohaWing	スタンダード	シェアードプラン
料金※1	1,100円/月	825円/月	931円/月	436.5円/月	4,180円/月
ディスク容量	300GB	350GB	300GB	100GB	500GB
MySQL設定可能数	無制限	無制限	無制限	50個	5個
1つのMySQLあたりの容量	2GBまで	制限なし※2	4.5GB	3GB
ストレージ（SSD推奨）	SSD	SSD	SSD	SSD	調査中

※1：12か月契約のプランを利用した場合の料金プランを採用
※2：制限はないが高負荷が発生した場合はデータ削減やデータベース移行をお願いされる可能性がある

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