※PR文を含みます
Webサーバーには、アクセスの記録であるアクセスログや、エラーログなどの情報が残ります。これらのログは一見ただの履歴にも見えますが、その数字が意味することを理解し活用することで有用なデータとなります。ここではアクセスログとエラーログの役割と活用方法についてご紹介します。
アクセスログとは、Webサーバーに記録される動作の履歴を指します。サーバーによっても変わりますが、具体的には以下の情報が記録されます。
・アクセス元のIPアドレス
・アクセス元のドメイン名
・アクセスされた日付と時刻
・アクセスされたファイル名
・ステータスコード
・リンク元のページURL
・訪問者のWebブラウザ名やOS名
・処理にかかった時間
・受信バイト数
・送信バイト数
・サービス状態のステータスコード
サーバーに残ったこれらのデータは膨大で、多くの場合ログ解析ソフトなどを利用して解析されます。これらのログから、訪問してきたユーザーが「いつ・どんな経路で・どんなページから来て・どのページへ去ったのか」などの情報が分かります。
アクセスログで残されるデータの中にステータスコードといわれるものがあります。ステータスコードはサーバーがブラウザに来たリクエストに対して返されるコードのことを指しますが、このステータスコードからも状態を把握することができます。
具体的には以下のようなステータスコードがあげられます。
100番台:案内
200番台:正常処理
300番台:リダイレクトなどの追加処理
400番台:クライアント側のリクエストエラー
500番台:サーバーエラー(サーバー側の処理失敗)
エラーログとは、サーバーへのリクエストに対して発生したエラーを記録したものです。アクセスログがアクセスしてきたユーザーの属性や傾向を読み取るのに対して、エラーログからはページ運営にかかわるページのエラーを見つけることができます。
どちらもサイト運営には重要ですが、健全なWebページを運営するという観点ではエラーログは問題解決に役立ちます。
エラーログには下記のようなエラーレベルがあります。
Emerg :動作不能で緊急の状態
Aler :部分的に動作不能で修正が必要
Crit :Emerg、Aler以外の問題
Error :存在しないファイルへのアクセス
Warn :設定のミスなどへの警告
Notice :起動停止や設定変更など
Info :プロセスの起動などの情報
Debug :デバッグに必要な情報
上から順にエラーレベルの高いものを記しています。全てのエラーログを記録すると膨大な量になるので、一定レベル以上のエラーのみ記録を残すように指定することも可能です。
エラーログの中でCGI・SSI・PHPのスクリプトが失敗している場合のエラーも拾うことができます。CGIのエラーの場合、実行権限がない場合やレスポンスヘッダに問題がある場合、ステータス行にミスがある場合などがあげられます。
スクリプトを記述中に起きるエラーはこのエラーログを見ながら対処していくことができるので便利です。しかし、既に実装し動作中のスクリプトがエラーを起こしている場合、そのエラーポイントを利用しページが変更されてしまうケースもあるため、早急な対処が必要です。
Apache自体の失敗もエラーログには残ります。例えばhttpd.confファイルの記述が間違っている場合など、そのエラーログの記述を見ながら修正が可能です。
アクセスログにはさまざまな情報がつまっています。またその情報を読み解くことで、どんなアクセスがあるのか、またサイトにどんな問題があるのかを解析することができます。
アクセスログは、Webサイトの改善のために非常に役立ちますが、意外にも有効活用されているケースは少ないため、ぜひうまく利用し、サイトの改善に活用してみてください。
レンタルサーバー比較なびは、レンタルサーバーサービスの比較サイトです。各レンタルサーバーの中でも『共有(共用)サーバー』『VPS(仮想サーバー)』『マネージドサーバー』の3つの種類を主に取り扱っています。人気のサーバーから、初心者でも使いやすく、また、法人でも安心して運用できるサーバーなど幅広く徹底比較。
比較情報の他にも、レンタルサーバーの基礎知識やお得なキャンペーン情報、お役立ちコラム、ホームページの作り方など役立つ情報が満載です。
レンタルサーバーの選びに迷ったら、ぜひレンタルサーバー比較なびを参考になさってください。