ドメイン名とは？「.com」以外にもあるトップレベルドメインの種類

Webサイトを開設する際、オリジナルのURLを設定するために独自ドメインの取得を考える方も多いと思います。しかし、どのようなドメインを取得すればいいのか迷ってしまうこともあるかもしれません。

また、「.com」などのトップレベルドメインの選び方が分からないというケースもあるでしょう。そこで今回は、ドメイン名を決める際のヒントとして、トップレベルドメインの種類についてご紹介します。

 

ドメイン名とは

 

「http://www.○○○.com」というURLや「□□□@○○○.com」というメールアドレスのうち、「○○○.com」の部分がドメインと呼ばれるものです。

ドメインは、よくインターネット上の住所にたとえられます。インターネットに接続された無数のコンピューターのうち、目的のWebサイトがどこにあるのかを指し示すことがドメインの役割となるためです。

 

 

ドメイン名のうち、「.com」「.jp」などの部分を「トップレベルドメイン」、それ以外の部分を右から順に「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」と呼びます。「○○○.com」の場合はセカンドレベルが、「○○○.co.jp」の場合はサードレベルが、利用者が任意の文字列を指定できる部分です。

それに対して、トップレベルドメインはあらかじめ用意されているものの中から選ばなければなりません。

 

トップレベルドメインの種類

 

トップレベルドメインにはさまざまな種類があります。トップレベルドメインの大まかな分類と、代表的な例をご紹介します。

 

 

 

 

 

「gTLD（ジェネリックトップレベルドメイン）」とはトップレベルドメインのうち、一部例外を除いて全世界の誰もが取得できるものです。

中でも有名なドメインは「.com」でしょう。「.com」は、英語の「commercial（商業、商用）」の頭文字を取ったトップレベルドメインです。元々はその名の通り、企業など営利団体での利用に限られていました。現在では誰でも取得することができるようになっています。メジャーであるがゆえに、自分が使用したい文字列の「.com」ドメインがすでに取得されている可能性もあるでしょう。

「.net」「.org」もまた古くからあるgTLDです。「.net」はネットワークインフラ用、「.org」は非営利団体用といったように当初は用途が限定されていましたが、現在では「.com」と同様に誰でも自由に取得することができます。

 

sTLD

「sTLD（スポンサー付きトップレベルドメイン）」はgTLDの1種ですが、特定の業界・分野での利用に用途が限定されているトップレベルドメインです。

例としては、航空業界向けの「.aero」、モバイル業界向けの「.mobi」などがあります。

 

ccTLD

「ccTLD（国別コードトップレベルドメイン）」とは、その名の通り国や地域に割り当てられるトップレベルドメインです。

日本を表す「.jp」やフランスを表す「.fr」など、国名、地域名を表す2文字で構成されています。

ccTLDは多くの場合その国・地域の居住者にしか取得できないようになっていますが、中には例外も存在します。

例えば、テレビ番組の公式サイトや映像配信サイトがツバルのccTLDである「.tv」を取得したり、ベルギーの「.be」を利用した「youtu.be」のようにドメイン名全体で1つの単語や文章として読めるようにしたり、本来の用途とは異なる形で使用されることもあります。

 

その他特殊なトップレベルドメイン

2012年にトップレベルドメイン導入に関するルールが大幅に改定され、一定の要件を満たせば企業名や都市名を冠したドメインを新たに作れるようになりました。これに伴い、日本でも「.tokyo」「.kyoto」など新たなトップレベルドメインが登場してきています。

また、「.みんな」「.中国」「.РФ」など、ラテン文字以外を使用したトップレベルドメインも存在します。

 

おわりに

ドメイン名はWebサイトを閲覧する前に目にする看板のような部分です。自分で設定できる部分をサイト名や内容に即したものにすることはもちろん、適切なトップレベルドメインを選択することにより、サイト運営者がどのような人物（団体）であるのか、どこの国のWebサイトであるのかを利用者が判断できるようにする役割もあります。

あなたのWebサイトを多くの方に見てもらうためにも、ドメイン名はしっかりと検討して決めましょう。