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DNSとは、Domain Name System(ドメインネームシステム)の略で、DNSサーバーとは、DNSを動作させることで、ドメイン名とIPアドレスの関連情報をコンピューターに知らせるための役割を担うサーバーのことです。
DNSはインターネットを利用する上で必要不可欠なシステムであり、Webサイトの運営やメールの配送などを行う場合、DNSサーバーの設定が必要になります。
今回は、そんなDNSサーバーについてより詳しくご紹介します。
DNSサーバーについて理解するために、まずIPアドレスとドメイン名の関係性について知っておく必要があります。
IPアドレスとは、コンピューターを識別するための番号で、「192.168.1.1」のように0~225の数字と3つの「.」で表記されます。インターネットに接続するコンピューター(サーバーやパソコンなど)には、必ずIPアドレスが割り振られています。そしてこのIPアドレスは、サーバーにも必ず割り当てられます。
一方でドメイン名とは、インターネット上の「住所」のようなものです。Google(日本)のドメイン名は「google.co.jp」、Yahoo Japan!のドメイン名は「yahoo.co.jp」など、インターネット上で正しく目的のページにたどり着くためのものです。このドメイン名は、WebサイトのURLやメールアドレスの一部分として使用されます。
アドレスバーにGoogleのWebサーバーのIPアドレス「216.58.196.227」を入力するとGoogleページを開くことはできますが、ただの数字では何のサイトかを区別することが困難です。そこで、このIPアドレスに対して覚えやすい名前を付けたものが、ドメイン名です。そのためドメイン名は、IPアドレスと結びついている(対応している)関係にあります。
ただし、ドメイン名はあくまで人間にとって覚えやすいものです。コンピューター同士が通信するためには、ドメイン名をIPアドレスに変換させる必要があります。
このドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担うのが「DNSサーバー」です。
DNSサーバーの役割は、コンピューター同士が通信できるように、ドメイン名をIPアドレスに変換することです。また逆に、IPアドレスをドメイン名に変換することも可能です。
アドレスを名前に変換したり、名前をアドレスに変換したりすることを、専門用語で「名前解決」と呼びます。DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスにおける名前解決の役割を担っているサーバーとも言えるでしょう。
それでは、DNSサーバーの仕組みはどうなっているのでしょうか。ここでは、Google(日本)のドメイン名「google.co.jp」を例として説明します。
DNSが「google.co.jp」に対応するIPアドレスを知るために、まず「ルートサーバー」と呼ばれる最上位のDNSサーバーに対して問い合わせを行います。
ルートサーバーは、その配下のDNSサーバーに問い合わせを転送します。配下のDNSサーバーとは、TLD(トップレベルドメイン)を管理するDNSサーバーのことです。「google.co.jp」のTLDは「.jp」なので、「.jp」を管理するDNSサーバーに転送されます。
「.jp」を管理するDNSサーバーは、その問い合わせを受けて次のレベルのドメインを管理するDNSサーバーに転送します。「google.co.jp」の次のレベルのドメインは「.co.jp」なので、「.co.jp」を管理するDNSサーバーに転送されます。
そして最後に、「.co.jp」を管理するDNSサーバーから、「google.co.jp」を管理するDNSサーバーに問い合わせが行きます。そしてドメイン名「google.co.jp」に対応するIPアドレスを知ることができます(より厳密には、ホスト名+ドメイン名である「www.google.co.jp」のIPアドレスを知ることができます)。
これがDNSサーバーの主な仕組みです。
上記でご紹介したDNSサーバーですが、分けられたドメインの階層いずれかのDNSサーバーでIPアドレスとの紐付けができないと、問題の起こっている階層のDNSサーバー以下のドメイン名が付いたWebサイトやメールアドレスにアクセスできなくなってしまいます。
これからWebサイトの立ち上げを考えている場合は、自身のWebサイトが閲覧できない状況が発生した際にDNSサーバーの異常の可能性も頭に置いておくと良いでしょう。
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