自由度の高さと使いやすい仕様が人気のCMS、WordPressとは

Webサイトの運営に役立つ「WordPress」、名前はよく聞くけど、実際にどのようなことができるのかはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。WordPressは、CMSと呼ばれるものの1つで、HTMLやCSSなどの専門的な知識がなくても誰でも簡単にWebサイトを管理・更新できるシステムです。

今回はそんなWebサイトを管理・更新するためのCMSやWordPressについてご紹介します。

CMSとは

>CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムのことで、Webサイトの管理や更新ができるシステムを指します。Webサイトの更新に関する基本的な知識さえあれば、複雑なHTMLやCSSを必要とせずCMSを利用することができ、スムーズなサイト管理が行えるようになります。

ブログサービスと似たシステムと思われることもありますが、CMSはブログサービスとは異なり、時系列で投稿される記事タイプ以外のページも管理ができるため、自由度が高いといえます。

 

WordPressとは

WordPressは、CMSの1つです。

CMSにはいくつも種類があり、WordPressはそのうちの1つですが、現状CMSとしてもっとも一般的に使用されています。このWordPressのCMSとしてのシェアは、なんと50%以上にも登ります。

多くのサイトで使用されるWordPressですが、大きな特徴としてオープンソースという点が挙げられます。誰でも自由に開発に参加して再配布できるため、時代の変化やニーズに合わせた改良を重ねながらバージョンアップを繰り返しているのです。

広く利用されている理由はそれだけではありません。以下では、WordPressのメリット・デメリットをいくつかご紹介します。

 

WordPressのメリット

■テーマが豊富

WordPressではサイトの中身（コンテンツ）には手を加えず、サイト全体のデザインだけを一新することができます。その仕組みをWordPressでは「テーマ」といいます。一般的にはテンプレートと呼ばれることもあるようです。

テーマは、無料・有料ともに非常に豊富で、ネット上に散見される無料テーマだけを見ても数え切れないほどの数が存在しています。自身のサイトコンセプトに合ったデザインが選べるのもWordPressのメリットといえるでしょう。

 

■プラグインが豊富

拡張機能であるプラグインも非常に充実しているため、うまく利用すれば、複雑なプログラミングが必要な機能が簡単に実装できるのも大きなメリットといえます。

似たような機能を持つプラグインも多いため、更新状況なども確認して最適なものを選択しましょう。悩んだ際はWordPress公式ディレクトリに掲載されているものから選べばセキュリティ面のリスクも軽減されます。

 

■情報量も豊富

WordPressは数あるCMSの中でも高いシェア率を誇り、国内外に数多くのユーザーが存在します。そのため利用者同士の情報共有も盛んに行われ、トラブルや疑問点への対処がしやすい点もメリットといえるでしょう。専門書もありますが、検索だけで問題が解決できるのはとても便利です。

 

WordPressのデメリット

■機能を最大限使うには知識が必要

WordPressで本格的な商用ホームページなどの作成・管理を行うためには、HTMLやCSS、PHPといったプログラミング知識が必要になります。また、MySQLデータベースを持ったサーバを用意する必要があるなど、Web初心者が完璧に使いこなすためには準備が必要といえます。

 

■言語の問題

WordPressは日本でも多く使われていますが、もともとは英語のソフトウェアです。通常、困ることは多くはないと思いますが、日本語版は英語を翻訳したものが表示されるため、WordPress特有の単語の意味などを理解しにくい場合もあるでしょう。

テーマやプラグインを入手する際に、英語のサイトを訪れることも考えられます。機能を正しく理解するためには、ある程度は英語の知識が必要かもしれません。

 

おわりに

今回の記事では、WordPressの特徴や、メリット・デメリットについてご紹介しました。

導入さえできれば初心者でも十分にサイト運営が可能ですが、WordPressの自由度を最大限生かしたサイトを作成したい場合は、プログラミングの知識が必要です。また、独自のドメインでサーバを利用するためにも、無料サービスではなく有料サービスのサーバ利用がおすすめです。

無料でプラグインやテーマが入手できる反面、ウイルス侵入やサイト改ざんのリスクも考えられます。アップデートは必ず行い、セキュリティ対策を欠かさないよう管理しましょう。