サイトを認知させアクションにつなげるコンテンツマーケティングのポイント

Webマーケティングの手法として注目されているコンテンツマーケティング。Web担当者やマーケティングにかかわることを経験した人なら、誰しもが少しは聞いたことのあるワードなのではないでしょうか。

サイト内のコンテンツを充実させることでサイト全体の流入を増やすコンテンツマーケティングは、他の手法よりも多くの工程が必要になります。せっかく時間をかけてコンテンツを作ったにもかかわらず効果が得られないということにならないよう、今回はコンテンツマーケティングを行う上でのポイントについてご紹介します。

なぜ今、コンテンツマーケティングなのか

コンテンツマーケティングは最近の手法と思われがちですが、実はその歴史は古く、インターネットが生まれるはるか前、100年以上前から存在していたと言われています。

そのコンテンツマーケティングがなぜ今注目されているのでしょうか。

それは、検索エンジンの進化と、ユーザーの広告に対する捉え方の変化にあります。

GoogleのSEOの基準は細かく変わっていますが、最近の傾向の軸として、「ユーザビリティの高さ」を重視している点はブレていません。ひと昔前はユーザビリティを無視してSEOの法則性をうまく利用したSEO手法が横行していましたが、今ではあまり通用しなくなりました。

またユーザーの視点からしても、やたらとプッシュしてくるユーザビリティの低い広告は好まれず、Googleからの評価も低くなります。

これらの点から、ユーザーにとって価値のある情報を提供することこそが真の集客につながる、という考えにつながり、それを体現するコンテンツマーケティングに注目が集まっているのです。

コンテンツマーケティングのポイント

コンテンツマーケティングを成功させるには、どのようなことをすればいいのでしょうか。

目的とゴールの設定を明確にする

コンテンツマーケティングを行うには、まずその目的を設定しなければなりません。

例えば、ホームページのアクセス数を上げたいのか。ホームページで売っている物販を買う人の率、いわゆるコンバージョン率を上げたいのか。または、ユーザーの信頼を集め、価値を高めるためのブランディングが目的なのか。ほかにも、ターゲットはどの層なのか、どんな商材を扱っているのか、割けるリソースはどのくらいあるのか、といった状況の違いによってコンテンツマーケティングの手法が変わります。

また、何をもって成功とするのかのゴールを設定する必要があります。最終的なゴールとなるアクションをKGI(Key Goal Indicator)とし、その過程で段階的に行われるゴールに向かう指標となるアクションをKPI(Key Performance Indicator)と呼びます。このKPIやKGIを指標とし、コンテンツマーケティングの効果測定を行います。

ユーザーを知る

コンテンツマーケティングを成功させるには、実際にアクセスしてくるユーザーを知る必要があります。

・ペルソナの作成「どの層をターゲットにするのか」

・手法の決定「ターゲットとなるユーザーはどのようなコンテンツを求めているのか」

・カスタマージャーニーの作成「コンバージョンに至るまでのユーザーの導線はどのような経路が考えられるか」

このように、まずはユーザーの特徴となる「ペルソナ」を設定し、そのユーザーをどのようなコンテンツによって集めることができるか、実際に購買などのアクションにつなげるための導線はどのようなものが考えられるかを仮説立て、その軸がブレないようにコンテンツを制作しましょう。

SEO対策は忘れずに

ユーザーに対して優良なコンテンツを用意しても、それが誰の目にも触れない状態となってしまってはコンテンツマーケティングの意味がありません。コンテンツをWebに投稿する際にきちんとコンテンツに紐付いたurlにする、メタディスクリプションを設定する、メタキーワードを設定するなどしてSEO対策を行いましょう。

おわりに

コンテンツマーケティングをしようと思うと、どうしてもコンテンツ制作に先走りがちです。しかし、コンテンツマーケティングをする目的やゴールの設定、誰に向けてのコンテンツ作りなのかなどを準備することはコンテンツを作る上で非常に大切です。

流行りということもありコンテンツマーケティングを取り入れる企業は多くありますが、しっかりと効果を出すためにもまずは準備を入念に行いましょう。