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近年、有用なマーケティング手法として広がりを見せているカスタマージャーニー。
今回は、カスタマージャーニーとはどのようなものなのか、また、どのように作成し活用するのかなどをご説明します。
目次
カスタマージャーニーとは、顧客が商品・サービスの購入や利用に至るまでのプロセスのことを指し、直訳すると「顧客の旅行」となります。具体的には、顧客がどのように商品やサービスを認知し、どのようなプロセスを経て購入や利用に至るのかを、顧客の思考や感情も交えて示したものです。
カスタマージャーニーを図示(マッピング)して視覚化したものを、カスタマージャーニーマップと呼びます。
カスタマージャーニー(カスタマージャーニーマップ)の作り方をご紹介します。
作り方にはさまざまなアプローチがありますが、下記の手順を経ると作りやすいでしょう。
1.顧客のペルソナを設定する
2.顧客のフェーズを設定する
3.フェーズごとのチャネル、タッチポイントを設定する
4.フェーズごとの顧客の行動(アクション)を設定する
5.フェーズごとの顧客の思考・感情を設定する
最初に述べておきたいことは、カスタマージャーニーは仮説を設定していくものということです。そのため、仮説の精度が重要になります。
もちろん、最初から精度の高い仮説を作ることは難しく、実際の状況やデータに合わせて何度も加筆・修正を行い、少しずつ仮説の精度を上げていくことを目指しましょう。
それでは、それぞれの手順について詳しく説明していきます。
まず、顧客のペルソナを設定します。
ペルソナとは、ターゲットとなる顧客の具体的な人物像のことです。抽象的ではなく具体的に、実際に存在する人物かのように設定しておきましょう。
ペルソナを具体的に設定しておくと、以降の手順も設定しやすくなります。
フェーズとは、顧客が商品・サービスの購入や利用に至るまでの段階のことです。AIDMAやAISASの法則を参考にすると、認知、興味、情報収集、比較・検討、購入・利用などのフェーズが考えられます。ペルソナに合わせて、より具体的なフェーズを設定してください。
チャネルは媒体(接点)を意味し、タッチポイントは媒体上のコンテンツを意味します。
例として、WEBサービスの認知のフェーズについて考えてみましょう。
認知のフェーズにおけるチャネル
・検索エンジン
・ソーシャルメディア(SNS、動画投稿サービス、ブログなど)
・Webサイト
各チャネルのタッチポイント
・検索エンジン→リスティング広告
・ソーシャルメディア→ソーシャル広告やユーザー投稿
・Webサイト→バナー広告や紹介記事
以上のように、チャネルとタッチポイントをフェーズごとにペルソナに合わせて設定します。
各フェーズの顧客が、具体的にどのような行動(アクション)を取るのかを考えます。
Webサービスの例であれば、認知のフェーズにおける行動として、検索エンジン上でどのようなキーワードを検索して認知するのか、どのようなソーシャルメディアを利用して認知するのかなど、ペルソナに合わせて設定しましょう。
行動(アクション)に応じた、顧客の思考や感情を設定します。
思考については、その行動を取るときに顧客(ペルソナ)はどのようなことを考えているのかを書いてください。感情については、アイコンや線グラフ・矢印で感情の浮き沈みを表現することもあります。
以上の5ステップが、カスタマージャーニー(カスタマージャーニーマップ)の基本的な作り方です。
上記は基本的なカスタマージャーニーです。必要に応じて項目を増やしても良いでしょう。
カスタマージャーニーは、一貫して顧客(カスタマー)視点であることが特徴です。
以下では、カスタマージャーニーの具体的な活用法をご紹介します。
カスタマージャーニーによって、顧客視点に基づいたKPI設定をしやすくなります。フェーズごとにKPIを設定することで、商品・サービスの購入率や利用率を上げるだけではなく、顧客満足度を向上させるようなマーケティングも行いやすくなるでしょう。
カスタマージャーニーを活用することで、ともにプロジェクトを進めるメンバー間での認識・課題の共有が容易になります。そのためチーム全体で顧客視点を軸としたマーケティングを行いやすくなるでしょう。
カスタマージャーニーは、顧客視点に立って購買プロセスを考える重要なマーケティング手法です。まずは簡単なカスタマージャーニーマップを作り、その仮説の精度を少しずつ上げてみてはいかがでしょう。
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