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私たちが普段何気なく使っているインターネット。現代では、インターネット抜きに生活をすることは不可能といっても過言ではありません。それだけインターネットは私たちの生活に密接にかかわっています。
しかし、インターネットの歴史は意外にも浅く、インターネットの元となる仕組みやパケット通信の考え方が生まれてからまだ50年ほどしか経っていないことをご存じでしょうか。今回はインターネットの普及と、インターネットと共に進化を遂げてきたドメインの歴史についてご紹介します。
ドメインは普段よく聞く言葉ですが、そもそもドメインとはどのようなものなのでしょうか。
例えば、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」の場合、「www.yahoo.co.jp」というアドレスの「yahoo.co.jp」という部分がドメインに当たります。このドメインはインターネット上でこのサイトがどこに存在するかを示す住所のようなものです。
「.jp」は日本を表すドメインであり、国や地域ごとに割り当てられたドメイン「国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)」です。「co.jp」は属性型JPドメイン(他にor.jp、ne.jp、ac.jp、go.jpなどの属性型JPドメインが存在)であり、日本国内で登記されている企業が利用できるドメインです。
ドメインは住所のようなものと表現しましたが、ドメインの右側から順にWEB上の住所を検索していくイメージです。先ほどのYahoo! JAPANの場合、「.jp」=日本国内の、「.co」=企業が使っている、「yahoo」というドメイン名という風に絞っていくわけです。
インターネットに接続されたコンピューター同士が通信をする際はIPアドレスを利用します。IPアドレスはインターネット上でコンピューター同士が通信を行う際の住所と思えば良いでしょう。
IPアドレス(IPv4)は0~255の数字を4つ組み合わせた番号であり、人間が番号を覚えることは大変です。しかし、IPアドレスとドメインを対応付ける仕組み「DNS(ドメインネームシステム)」のおかげで、ブラウザに相手サイトのドメイン名を入力するとIPアドレスを取得し、サイトにアクセスすることができます。
これらの知識を踏まえた上で、インターネットやドメインの歴史を追ってみましょう。
インターネットの成り立ちを年表形式で紹介します。
1958年:アメリカが国防総省にインターネットの元といわれているARPAを設立
1961年:マサチューセッツ工科大学のレオナルド・クラインロックがパケット交換理論の論文を発表
1967年:イギリスの国立物理学研究所でドナルド・デイビーズがパケット交換の実験を開始
1969年:アメリカ国防総省が4大学の研究機関を接続するARPANETを構築
カリフォルニア大学ロサンゼルス校・スタンフォード研究所・カリフォルニア大学サンタバーバラ校・ユタ大学にコンピューター設置
1974年:日本でN-1ネットワーク稼働
1983年:ARPANETにTCP/IPが導入
1984年:日本でUUCP接続を使ったJUNETが開始
1986年:JUNETが日本語に対応
1987年:日本でIPネットワークWIDEプロジェクト開始
1990年:ARPANETが終了
1991年:ティム・バーナーズ・リーによってWWW(World Wide Web)が開発
1993年:WWWブラウザである「Mosaic」が登場
1994年:WWWブラウザのNetscapeが誕生
1995年:Mosaicを元にしてWWWブラウザのInternet Explorerが誕生
日本語版Windows95リリース
検索サービスサイト「NTT DIRECTORY」が開設
1999年:NTTドコモがi-modeを発表
ADSL開始
続いてはドメインの歴史を年表形式で紹介します。
1984年:DNS(ドメインネームシステム)が運用開始
1989年:「.junet」から、「.jp」に移行され、「co.jp」「or.jp」「ac.jp」「ad.jp」「go.jp」ドメインが誕生
1991年:JPNICの前身であるJNICが設立
1993年:JNICはJPNICに改組
1996年:ドメイン「ne.jp」が誕生
2000年:JPRSが設立
JPドメイン名紛争処理(JP-DRP)が設立
2001年:日本語ドメイン名登録サービス開始
汎用JPドメイン・日本語JPドメインが開始
2004年:JPNICが歴史的PIアドレス回収開始
2010年:総務省「ISPのIPv4アドレス在庫枯渇対応に関する情報開示ガイドライン」
2011年:都道府県型JPドメイン名新設
2015年:JPドメイン名の登録が140万件突破
私たちが普段使っているインターネットは誕生から月日が経ち、ドメインを取り巻く環境も変化しています。インターネットが生まれた当初は、現在のように特定のドメインの価格が高騰するとは思いもしなかったでしょう。これからも、インターネットの進化やドメインをめぐる動向はさらに注目を集め続けることと予測されます。
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